アトピーの生活上の心得

「マスクをする必要はあるか?」黄砂がアトピーに与える影響とは

今年は梅雨入りが早かったのでそろそろ黄砂の影響は少なくなっていくと思われますが、今年の春を見ている感じでは黄砂が猛威を振るっていましたね。

アトピーにとって黄砂は何かトラブルの原因になったりするのでしょうか?

今回は黄砂について考えてみたいと思います。

黄砂とは?

黄砂とは中国大陸の内陸部やモンゴルにある砂漠などから巻き上げられた砂が偏西風によって日本まで飛んでくる現象です。

車やベランダが黄色くなったり、さらには空気が黄色いもやがかかったようになり視界が悪くなります。

飛んでくるのは砂の粒子だけではなく、微生物や金属、化学物質なども付着しています。

中国ではPM2.5と呼ばれる物質による大気汚染が問題になっていますが、そのような物質が黄砂と混ざってやってきます。

黄砂が発生するのは3月から5月あたりが多く、特に4月が一番多くなる傾向があります。

黄砂とアトピー

この3月から5月という時期は花粉の飛散も発生しているので、かなりの人がアレルギー症状に悩まされる時期でもあります。

ですのでこの時期にアトピーなどの症状がひどくなったとしても花粉・黄砂・乾燥のどれが原因なのかは血液検査でもしない限りわかりずらいです。

しかし、ロート製薬さんが発表されているレポートによると大気汚染の現象によってアトピーの症状の反応の仕方が異なるという研究結果がなされています。

①自動車の排気ガスや産業公害による大気汚染

自動車排気ガスと都市大気粉塵のような公害による大気汚染では肌の酸化ストレスを誘導しやすいとのことです。

酸化ストレスが高いと肌のバリア機能が低下すると言われていますので、乾燥肌や敏感肌になりやすい傾向がありますね。

自動車排気ガスと都市大気粉塵が皮膚において酸化ストレスを誘導すること(図2-1)、また、酸化ストレスと関連する炎症を引き起こす因子インターロイキン1β(IL-1β)やマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP1)※2の発現を上昇させること(図2-2)を確認しました。ゴビ黄砂とスギ花粉では反応が見られませんでした。

https://www.rohto.co.jp/research/researchNews/technologyrelease/2018/0112_01

②黄砂と花粉

黄砂と花粉が「インターロイキン33」の発生を促進させる働きがあるという研究結果が報告されています。

「インターロイキン33」が増えるとアトピーのかゆみの原因となるヒスタミンを誘発してしまうのでアトピーの元凶と言われているものです。

花粉症も発生メカニズムはアトピーと非常に似ているので、黄砂がアトピーにとってアレルゲンになる可能性は高いと言えそうです。

黄砂と花粉が皮膚において、かゆみやアトピー性皮膚炎の原因となる因子「インターロイキン33(IL-33)」※3の発現を上昇させることを初めて明らかとしました。自動車排気ガスと都市大気粉塵では反応が見られませんでした(図3)。

https://www.rohto.co.jp/research/researchNews/technologyrelease/2018/0112_01

黄砂から身を守るには?

したがって、黄砂もアトピーにとって悪影響を与える原因になるといえるでしょう。

また黄砂には中国で発生したPM2.5などの物質も付着していることから産業からの有害物質によるアトピー反応も懸念されます。

黄砂が発生する時期は黄砂の影響を減らす必要があります。どのようにして黄砂から身を守ればいいのでしょうか?

①マスクをする

マスクをして黄砂を吸い込まないようにすることも大事です。黄砂で視界が悪いという時はマスクを着用して外出するようにしましょう。

今の時期は新型コロナ対策でマスク着用が必須ですので、普段その習慣があれば別段新しい対応は必要はないでしょう。

②外で洗濯物を干さない

黄砂が発生しているときに洗濯物を外で干すと洗濯物に黄砂が付着するので、黄砂が発生しているときは部屋干しがおススメです。

③雨上がりに注意

黄砂の時期で一番危険なのは雨上がりです。

黄砂が発生しているときは大気中に黄砂が浮遊している状態ですが、雨が降るとその黄砂が地面に叩き落されます。

そして雨が渇くと地面に落ちた黄砂が乾燥して人や車の移動と共に空気中に舞い上がります。

それによって人が活動する高度での黄砂の濃度が跳ね上がると考えられますので、雨上がりの後は黄砂対策を厳重に行う必要があります。

まとめ

黄砂が発生しやすい春の時期は乾燥していることも多いので、アトピーが悪化しやすくなります。

その肌に黄砂が付着したりするとさらにアトピーが悪化する恐れがあるので、黄砂を吸い込んだり肌に付着しないように対策を講じましょう。

アトピーで痒くて眠れない方はこちら!