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「アトピーのメカニズムを知ろう!」アトピーの薬と「はたらく細胞」

アトピーの薬と言えば有名な「ステロイド」や「抗ヒスタミン薬」というものがあります。

しかし薬を処方されても「かゆみを抑える」のような簡単な説明を読むだけで、漠然ともらった薬を使ってるだけになっているのではないでしょうか?

そもそもアトピーって体の中でどういう事が起きているのか、どういうメカニズムでなぜこの薬を使うのか全然理解していませんでした。

最近「はたらく細胞」というアニメを観たのですが、今まで知らなかったアトピーの発生メカニズムについてもこの作品を通して分かりやすく理解できるのではないかと思いました。

そこで「はたらく細胞」と言う作品から得た知識からアトピーとはどのような病気で、そこで処方される薬はどのような目的で使われているのか考えていきましょう。

「はたらく細胞」からみたアトピーのメカニズム

「はたらく細胞」を全部観たわけではないですがこの作品の中でアトピーを題材にした話はなく、検索しても出てきません。

しかしアニメ「はたらく細胞」第五話にてスギ花粉アレルギー(花粉症)について描かれています。そこにはステロイドやヒスタミンといったアトピーでもおなじみの物質が登場します。

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これまで私はアトピー性皮膚炎と花粉症・アレルギー性鼻炎(喘息)といった症状は似たもの同士なんだろうと考えてきました。

よくアトピーは遺伝によるものが多いと言われており、私も自分がアトピーで親戚の家系が同じアトピーの方や喘息の症状の方がいたのでそう考えてたのですが、その関係性が「はたらく細胞」を観て確信が深まりました。

「はたらく細胞」で何が語られたのかを見ていきたいと思います。

「はたらく細胞」第五話「スギ花粉アレルギー」の内容

 

  1. スギ花粉アレルゲンが体内に侵入する
  2. ヘルパーT(Th)細胞が抗体を産生するB細胞を現場に向かわせる
  3. B細胞がスギ花粉アレルゲンに対し、IgE抗体を大量に使用する
  4. マスト細胞(肥満細胞)がIgE抗体の増加を受け、その量に応じたヒスタミンを大量放出
  5. ヒスタミンが大量放出されることでくしゃみや鼻づまり、涙が発生し大混乱になる
  6. どこからともなく現れたステロイドがこの騒動に関わった細胞を一掃しようとする
  7. ステロイドのおかげで一応事態は落ち着くが、現場はボロボロになる

以上が「はたらく細胞」で解説された内容です。言葉で追うと難しいのですがアニメや漫画で解説されると分かりやすいです。

ヒスタミン、ステロイド、IgE抗体という用語は皮膚科でも聞きなじみがあるのではないでしょうか。

アトピーの場合、展開はどうなるのか?

上記の内容はあくまでもスギ花粉アレルギーのパターンです。ではアトピーの場合どのように展開するのかを考えてみましょう。

①でスギ花粉ではなく別のアトピーのアレルゲンが体内に侵入したとします。

⑤のヒスタミンによる影響が体表面に現れるため皮膚上に炎症が発生してかゆみが起こるため掻きむしりにより被害が増加します。

そして皮膚上のバリアがボロボロになることで肌上の水分が蒸発しやすくなり、傷口から細菌や異物も入り込みやすくなるなどしてかゆみや異物がアレルゲンだと判断されてしまいIgE抗体やヒスタミンの産出がさらに増加され、被害が増大するのがアトピーの特徴です。

つまり、アトピー性皮膚炎もスギ花粉アレルギーも根本的な原因と対処方法はかなり似通っているといえるでしょう。

補足 アトピーとスギ花粉アレルギーの違い

アトピーとスギ花粉アレルギーは似たもの同士とはいいましたが、症状以外に決定的な違いがあります。

  • スギ花粉アレルギーに対応するアレルゲンはスギ花粉だけなのでシーズンが過ぎれば症状はなくなる
  • アトピーに対応するアレルゲンは1種類とは限らないので対処が難しく、症状が出る期間も長期にわたることが多い

両者にはこのような特徴があります。

アトピーの薬の働きとは?

第五話「スギ花粉アレルギー」の内容で示したようにアレルギーが発生する流れが俯瞰できるとアトピーの薬がどのように作用しているのかが理解できるようになります。

ステロイド

「はたらく細胞」にでてきたステロイドはかなり凶悪で攻撃的なキャラクターでしたが、ステロイドの副作用が強いというのも有名なのでそういった内容が反映されているのでしょう。

ステロイドは以下のような働きがあります。

  • 炎症を促す物質の産出を抑える
  • 炎症反応を引き起こす細胞の増殖を抑える。
  • 炎症部の血管を収縮させることで、患部の赤みを鎮める。
  • 抗体の産生を抑制して、免疫機能を低下させる。

炎症を鎮める作用とともにヒスタミンやIgE抗体の産出を抑えることで炎症の原因部分も改善する作用があるため、効果も数日で表れることが多いです。

抗ヒスタミン薬

抗ヒスタミン薬は炎症によるかゆみを抑えるための錠剤です。従って上記の流れでいえばヒスタミンが産出される④、⑤の部分に影響を与える薬と言えます。

なお、基本的にこの薬にはヒスタミンの産出を抑える効果は少ないので炎症そのものを止める効果はなく、炎症が起きてかゆくなったときにかゆみを知覚しにくくするといった効果があります。

そのため、この抗ヒスタミン薬は服用すると眠くなるというものが多くみられます。

抗ヒスタミン薬ではアトピーの原因に対しての効力が期待できないのでこの薬を飲み続けたとしてもアトピーの根絶は期待できないのではないでしょうか。

L-92乳酸菌

L-92乳酸菌は薬ではなくサプリメントなのですが、これを服用することによるアトピーに対する免疫力の向上に期待されており、具体的にはヘルパーT細胞に対して効果が期待できるサプリメントと言われています。

「スギ花粉アレルギー」の内容で登場するヘルパーT(Th)細胞は数種類あり、Th1細胞とTh2細胞などが存在しています。

Th1細胞は細菌やウイルスに強く、Th2細胞はダニやカビ、花粉などのアレルゲンに強いとされています。

そしてアトピー患者の場合Th1細胞よりもTh2細胞の方が活発になってしまいアレルゲンに過敏に反応してしまうという体質になることが多いです。

L-92乳酸菌はTh2細胞とTh1細胞のバランスを整えるという研究結果が出ており、そのためアトピーに対して効果が期待できると言われています。

そのため、アトピーの炎症が発生する前の予防効果があるといえるでしょう。

L-92乳酸菌については以前記事を書きましたのでこちらもご覧ください。

「腸を強くして免疫アップ!」L-92乳酸菌の服用は効果はある?カルピス健康通販の「アレルケア」という商品があります。 「L-92乳酸菌」を摂取することにより免疫力をアップして持病を改善するとい...

アトピー新薬・デュピクセント(デュピルマブ)

最近開発されたアトピーの新薬であるデュピクセント(デュピルマブ)と言う注射薬があり、この薬が今アトピーの治療に大変期待されていますのでこの薬の効果について調べてみたいと思います。

調べてみると以下のような説明がなされています。

IL-4とIL-13という物質の働きを抑えることで、アトピー性皮膚炎の皮膚の内部で起こっているTh2細胞による炎症を抑制する

Th2細胞というのはL-92乳酸菌の説明でも登場したヘルパーT細胞の一種です。ヘルパーT細胞は体に異常を確認するとサイトカインと言う物質を放出し各細胞に対応を促すという性質を持っています。

上記のIL-4とIL-13というのはそのサイトカインの一種であり、B細胞がIgE抗体を大量産出してしまう原因と言われています。

そのためデュピクセントは細胞間でIL-4とIL-13の物質のやり取りを阻害しIgE抗体やヒスタミンが大量に産出されないようにして炎症を未然に食い止めるという効果が期待されています。

デュピクセントは「スギ花粉アレルギー」の内容で述べたところの②、③、④といったアレルギーの初期段階に影響を与えることで、アトピーの炎症を予防するための薬だといえます。

まとめ

このようにアレルギー発生メカニズムの概略が俯瞰できていれば、処方される薬や開発されている新薬の効果がより深く理解しやすくなります。

このような知識は医学書や医学専門サイトなどを参照しないと記載されてないため難解なことが多いですが、「はたらく細胞」という作品は非常に分かりやすく体の仕組みを解説していてヨーロッパの医師にも高く評価されていると聞いています。

いちど「はたらく細胞」を観てみることをおススメします。

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