アトピーの生活上の心得

「美肌効果もある!」重度のアトピーでも温泉を楽しむための注意点

私は子供のころからアトピーで温泉に行っても風呂から上がると体がかゆくなってたまらなくなるのであんまり自分から温泉に行くことはなかったのですが、

最近では温泉で長湯をしてもそこまで痒くはならない感じになったので近場のスーパー銭湯や温泉などに行ったり旅行にも行くことが増えてきました。

そこでなぜ昔は温泉が苦手だったのか、アトピーで温泉を楽しむにはどうすればいいのかが見えてきました。この記事ではアトピーで温泉を楽しむ方法について考えてみたいと思います。

前にこのような記事も投稿したので合わせてご覧ください。

「ちゃんと湯船で温まろう!」低体温症だとアトピーが悪化する理由アトピーの方は温まると体がかゆくなりがちなので入浴の際シャワーを浴びるだけとか湯船につかってもすぐに上がってしまうということはないでしょ...

温泉の効能

温泉のメリット

温泉に入ることによってどのような効果があるのでしょうか?一般的な温泉のメリットをざっくりとあげるとこのようになります。

①温熱効果

温泉で体が温まることにより血行が良くなり新陳代謝が高まります。さらに普通の風呂より湯冷めしにくいと言われているのでぽかぽか温かい状態が長く続きます。

②水圧効果

温泉につかることにより全身に水圧がかかり、内臓が刺激され、内臓運動が促進されます。

さらに水圧で血管が細くなることで血液が心臓まで押し上げられます。特に水圧がかかりやすい下半身の血行が良くなります。

③浮力効果

温泉に肩までつかると浮力効果により体重は1/10くらいになり、体が軽くなることで筋肉が緩むことにより、脳の活動もリラックス状態になります。

身体や頭がリラックスすることにより、緊張やストレスの解消につながると言えます。

④泉質の違い

温泉にもいくつかの泉質が存在します。中でもアトピー性皮膚炎に有効とされる泉質は以下のものです。

泉質 肌の効果 肌への刺激
アルカリ性単純温泉 皮脂を溶かし角質層を軟化 弱い
酸性泉 古い肌をはがし新しい肌に刺激を与え、殺菌効果も高い 強い

アルカリ性の温泉は肌への刺激は弱く皮脂を溶かし角質層を軟化させるので肌がつるつるになり、美肌効果が高いと言われています。

また、刺激が弱いので長時間入っていても肌トラブルは少ないです。

酸性泉は殺菌効果が高いので傷の回復が早く、別名傷の湯と呼ばれています。

温泉のデメリット

一般的な温泉のデメリットとしてはそう大層なものはないと思いますが、例を挙げるなら次のようなものでしょう。

  • 多数の人が利用するので衛生面が気になる
  • 人前で裸になるのが恥ずかしい
  • 長湯をしてしまいがちなのでのぼせてしまったり湯あたりをすることがある

アトピーにとっての温泉のメリット

上記の内容からアトピーにとっての温泉のメリットとしては次のようになります。

  • 長時間体が温まることにより新陳代謝を促進する
  • 血行が良くなる
  • ストレス解消
  • 酸性泉などによる殺菌効果

アトピーにとっての温泉のデメリット

ですが、アトピーにとっては温泉のデメリットも存在します。

  • 血行が良くなり体が温まることによりかゆくなることがある
  • 温泉の成分が傷にまとわりつくように感じるのでさらにかゆくなる
  • 皮脂が流れてしまったりして皮膚が乾燥することが多い
  • 酸性泉や硫黄泉などで湯ただれを起こすことがある

湯ただれと言うのは温泉皮膚炎とも呼ばれていて、酸性泉や硫黄泉などで長時間浸かることによりかゆみや発疹が生じる現象です。

また、体の皮脂が流れてしまうので皮膚の乾燥が進むのでかゆみがきつくなります。さらに冬場の寒冷地の温泉ともなると旅館でエアコンを強めにかけることにより乾燥が進み、さらにかゆくなりがちです。

アトピーのための温泉の楽しみ方

それではアトピーの人が安心して温泉に入るにはどうすればいいのかをまとめてみます。

  • 日頃から体をきちんと洗って清潔にしておく
  • 日頃からぬるい湯でもいいので15分~20分くらい入って汗をかいても大丈夫なように慣らしておく。
  • 40℃以上の湯は避け、38℃くらいの湯にゆっくり浸かる
  • 冷泉と温かい湯を交互に入ると無理なく新陳代謝を促進できる
  • 上がる前にシャワーなどで汗や温泉の成分を十分に洗い流す
  • 上がったら十分に保湿をする
  • 寒い時期は部屋に加湿器があれば積極的に使用する

これらは温泉ではなくてもスーパー銭湯等で確認できそうなので日頃から試してみたり慣らしておくことが大事です。

また泉質によっては湯ただれなど思いがけない症状になることがあるので以下のようなことに気を付けましょう。

  • 事前に訪問する温泉の泉質を調べておく
  • 酸性泉や硫黄泉などの場合は肌への刺激が強く湯ただれになることがあるので長時間の入浴は避ける
  • アルカリ性単純温泉は肌への影響は少ないので安心して入れる皮膚病にも効用のある温泉である
  • 上がる前にシャワーなどで汗や温泉の成分を十分に洗い流す

酸性泉や硫黄泉は火山の近くに存在することが多く、人気の温泉である可能性が高いですが、ひっかき傷などがあるとピリピリとしみて痛いです。そのような場合は長時間の入浴は控え、しっかりと温泉成分を洗い流しましょう。

注意点さえ守ればこれらの温泉はアトピー性皮膚炎に有効でしょう。

温泉通は酸性泉に入った後でアルカリ性の温泉にゆっくり浸かるのだそうです。非常に合理的ですね。

まとめ

温泉は多少注意点があり入り方を誤れば炎症を起こす可能性はありますが、そこをきちんと対処できていればアトピーの人でも温泉を満喫することができるでしょう。

日頃のお風呂の入り方も大事になります。ふだんからきちんと体を清潔にし、またぬるいお湯でいいので20分くらい湯船に浸かっていてもアトピー症状が大丈夫かどうか確認しましょう。